自由学年制ベンジャミン人間性英才学校の入学式

~夢を実現するための実践型教育で人生をデザインするグローバルリーダーを育成

ベンジャミン人間性英才学校(校長 キム・ナオク)の入学式が3月4日に行われました。自由学年制校として設立された韓国本校の3回目の入学式。韓国の各地から志願してきた3期生と共に日本からも7名の生徒が入学式に参加し、1年間の独創的なカリキュラムに基づく教育課程をスタートさせました。
ベンジャミン人間性英才学校は、「テスト」「成績表」「宿題」「教科授業」「校舎」の5つがない(5無)ことを特徴とし、創造力の育成に重点を置いた自己主導型の代替学校(オルタナティブ・スクール)として、注目を集めています。試験勉強に偏重した従来の受身的な教育と異なり、生徒自らが目標を立て、自己主導型の生活管理と学習管理をします。

開校初年度の2014年度は、1期生として27名が入学。1年間という短い教育課程で目まぐるしい成長を遂げました。2期生の募集には1,000名を超える生徒が志願し、このうち選考に合格した479名が入学しました。

今回入学式を迎えた3期生1,005名も、自分がなりたい職業のプロフェッショナルから指導やアドバイスを受ける「メンター制度」や生徒が1年間自分のやりたいことを選択して計画・完遂する「ベンジャミン・プロジェクト」など、ベンジャミン人間性英才学校ならではのユニークなプログラムを通して、実社会に役立つ人材へと成長していきます。また、職業体験やボランティア活動など、様々な体験教育で、人生に必要な能力を体得します。

日本でも、一般社団法人地球市民学校が2015年11月、韓国のベンジャミン人間性英才学校と協力交流協定(MOU)を締結。ベンジャミン人間性英才学校の理念を全面的に取り入れた「日本ベンジャミン人間性英才学校」(校長 品川玲子)を創立することになり、初めての入学式を4月2日に行います。名実ともに「国際学校」になることで、ベンジャミン人間性英才学校のプログラムがさらに発展・充実していくことになります。

▲設立者の一指李承憲氏より日本ベンジャミン人間性英才学校の校旗授与
▲設立者の一指李承憲氏より日本ベンジャミン人間性英才学校の校旗授与

この日、キム・ナオク校長は新たなスタートを迎えた新入生に「先輩たちが積み上げてきたものを土台として地球を舞台により遠くより高く歩んでいく」よう励まし、「1期生・2期生の成長ぶりを見て分かったことは、生徒に必要なのは不安な未来に備えて良い成績を取ることではなく、自分の価値を見つける環境を作ってあげることでした。ベンジャミン人間性英才学校がまさにそのようなところです。ベンジャミン学校の国際化によって、さらに発展していくことをお約束します」と式辞を述べました。

▲ベンジャミン人間性英才学校キム・ナオク校長の式辞
▲ベンジャミン人間性英才学校キム・ナオク校長の式辞

今後は、日韓のベンジャミン人間性英才学校が合同で研修やキャンプを行うほか、企業のCEO、教授、医師、弁護士、芸術家など多彩な韓国のメンターが「国際メンター」として日本の生徒のサポートや指導を行う計画もあり、国際交流の面でも大きな成果が期待されます。

▲韓国と日本の入学生代表による入学式宣誓
▲韓国と日本の入学生代表による入学式宣誓

■日本ベンジャミン人間性英才学校

日本ベンジャミン人間性英才学校は、創造力を育てる脳教育をベースとし、生徒が自己価値を高めて夢を実現できるよう導く自己主導型代替学校です。地域社会や世間を学び舎とし、様々な出会いや体験活動を通して自己省察し、夢を見つける1年課程「人生を変える1年~A Dream Year Project 」を運営しています。

人間性英才とは、人格完成を人生の目的として、公益価値の実現と自己啓発のために自分の人生を独立的・創造的に設計する人材を指します。「ベンジャミン」は、アメリカ合衆国建国の父の1人であるベンジャミン・フランクリンからとったものです。彼は人生の目標を人格完成に置き、絶えず自己価値を実現しながら公益のために尽くした人間性英才の模範的な人物です。
ベンジャミン人間性英才学校

■一般社団法人 地球市民学校

地球市民学校は、人類は地球という共同体に共に暮らす地球市民であることを認識し、地球愛・地球人精神を実践する人材の育成を目指しています。脳にアプローチする心身健康体操、呼吸、瞑想法を通して心と体の健康を取り戻し、人間性を回復する地球市民運動を行っています。

来たる4月9・10日には、福島にて「ドリームプロジェクト」を開催予定。子どもたちが健やかなココロとカラダを回復して胸に眠っていた良心を取り戻し、未来を切り開く力と自信を持てるように応援します。詳しくはHPへ。
一般社団法人 地球市民学校

ソ・ヒョクジュン成長ストーリー~テグ学習館

私は、この1年間、人とは違う道を歩みました。自分のプロジェクトを進め、複数のメンターに会い、自分を愛する力と弘益という偉大な価値観を育ててきました。それとともに私をこんなに成長させてくれたベンジャミン人間性英才学校を世間に伝えて教育変革の波を起こしたいと思いました。そんな風に考えていたところ、学習館の教育部長が、慶山女子高校で私の夢について講演してみないかと提案してくださいました。私は、この講演が大事なチャンスだと思い、ためらうことなく「やります」と言いました。発表内容は以下の通りです。

 

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中学生の頃、頑張って勉強して良い高校に入学しなさいという親の願いや先生の期待がありました。それで私は勉強をする目的もはっきりしないまま、ただ良い高校に入らなきゃならないという不安から一生懸命勉強し、私立高校に合格しました。

 

私立高校に合格すると、入学前の冬休みのあいだ高校で授業を聞くのですが、内容がどんどん難しくなっていき、生徒同士で予習しながら友達は競争相手だと感じるようになりました。友達が勉強すると、私は不必要にストレスを受け、不安になって自分で自分の首を締めているようでした。

 

そんな私を、ベンジャミン人間性英才学校は、息詰まるような日々から解放してくれました。実は最初はためらいました。人より1年遅れて出発するような気がするし、人々が行かない道をあえて回り道しているんじゃないかという心配や恐れがあったからです。でも、あるとき「こんなに競争しながら生きていって私は幸せになれるのだろうか?」という疑問が頭の中をグルグル回って涙が溢れました。

 

そうしてひとしきり泣いて、普通の高校生が行かない道を堂々と進んで必ず幸せになると固く誓いました。ベンジャミン人間性英才学校に入学してから、他の学校では聞いたことがなかった「人格完成」という目標を私の胸に刻み、自分を成長させ発展させられるベンジャミンプロジェクトを進めました。それをしながら自分が「変化している」と感じることができました。

 

私のベンジャミンプロジェクトのテーマは「極限体験」です。怖がりで、選択するときに怖くてためらう自分を変えるのが目的でした。いろんな体験をした中で一番印象深く、私を大きく変えた挑戦はバンジージャンプでした。バンジージャンプをするためにエレベーターで上がりながら「本当にできるんだろうか? 今からでもあきらめようか?」と恐れが出てきて、また妥協しようとしている自分が見えました。

 

ジャンプ台に立って呼吸を整えました。このバンジージャンプをすることで、怖がりの自分を捨てて生まれ変わると自分に誓いました。そうして一歩踏み出した瞬間、私はさなぎから蝶になって飛び立ちました。もう怖がらずに選択したことをすぐに実行する力が生まれました。

 

この他にもマラソン、ハルラサン登山、バックパックの旅など、いくつかのプロジェクトを進めながら、いつも選択の瞬間に怖がっていた自分を変えて成長することができました。

 

最近、もう半分が過ぎたこの大事な1年の残りの時間をどんな風に送ろうかと考えてみました。残り6か月間、ベンジャミン人間性英才学校を世に知らしめ、青少年が人間性を回復して人生において貴重な経験ができるように手伝いたいと思いました。入学前に感じる不安や焦りがよく分かるから、夢を探す1年を過ごすことは人より遅れて行くのではなくむしろ早く行くことだし、回り道をするのではなく新たな自分の道を創造していくことだと伝えたいです。

 

人生を変える1年は自分探しの旅だと思います。旅をしながらいろんな障害物にも出会い、大変な経験もしますが、旅の途中で出会う多くの障害を乗り越えて得た経験は、私の心の中で幸せを創り出し、また新たなことに挑戦するようになるからです。

 

私がベンジャミン学校に通ったことは人生での大きな変化だと思って今後も自分の道を歩みながら世界に弘益し感謝する人生を生きていきます。ありがとうございました。

 

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講演前に、疲れて居眠りする生徒をたくさん見ました。でも、講演を始めると皆、私の話を熱心に聞いてくれました。私の話に共感してくれて一緒に笑いながら5分という短い時間が過ぎました。生徒たちの注目を集めるために舞台で堂々とベンジャミン体操12段である逆立ち歩きを披露しましたが、その瞬間が私にはまた一つの大きなチャレンジでした。

 

講演が終わると、ある生徒が私のところにやってきて自分の夢や進路の悩みを話し出すなんてこともありました。

 

実は、初めはうまくできるだろうかとか「僕の話に人が共感して感動するだろうか?」と心配していました。でも、舞台に上がってからは、「この時間とこの講堂をさらってしまえ!」と思って本気を出して自分の話を展開しました。

 

講演が終わった後、6か月間ベンジャミン人間性英才学校に通いながら感じたことを同年代の子たちに話せてとても感謝しました。これからも私が願う明るい世界を作るために頑張って活動し、私が感じた夢と希望を伝えたいです。

夢を伝える人になりたい

[コリアンスピリット新聞・ブレインメディア共同企画] 幸せな人間性英才の夢さがしプロジェクト第6弾-ユック・ドンヒョン

「実は1期生入学の時に、母からベンジャミン学校を勧められました。その時は体調もすぐれず、代替学校(フリースクール)に対する否定的な目で見て選択することができませんでした。1期生の成長ストーリーを『本当かな?』と疑ったりもしました。でも、2期生として入学し、活動してみると『1期生の変化が本当だったんだ!』と思います」

「一瞬の選択が人生を左右する」という言葉は嘘ではないようだ。ユック・ドンヒョン(18) にとってベンジャミン人間性英才学校(校長 キム・ナオク、以下 ベンジャミン学校)の入学は、人生の基盤となる夢や希望を探すきっかけになった。

 

▲ ベンジャミン人間性英才学校2期生 江南学習館 ユック・ドンヒョン [写真=イ・ヒョソン記者]
▲ ベンジャミン人間性英才学校2期生 江南学習館 ユック・ドンヒョン [写真=イ・ヒョソン記者]
目標もなく勉強するばかりの学校生活に嫌気がさしていた頃だった。ユック・ドンヒョンがベンジャミン学校2期生として入学を決めたのは、人間性キャンプに参加してマイクインパクトのハン・ドンホン代表のメンター講義を聞いたからだった。「勉強は、価値あることを見つけたときにしても遅くない」というハン代表の言葉が彼の胸を突いた。

 

「大学も一浪、二浪するのに、高校の1年ぐらい人生のために投資してもいいと思いました。机の前に座って義務的に勉強したからって答えが出るわけでもないじゃないですか。大事なのは、ワクワクするようなことを見つけることです。ベンジャミン学校に来て良かったと思うのは、私が自由に使える時間が多いことです。何をするか自分で悩んで計画して実行する、そのすべてを自己主導的に行える環境に出会ったのです」

 

ユック・ドンヒョンは、ベンジャミン学校に入学してからというもの、1日が1か月に思えるほど忙しい毎日を送った。3月からバイト、ディフューザー販売プロジェクト、ラブハンズ・ツアー(天安、大邱、釜山)、マラソン大会、マイクインパクト ハン・ドンホンのスペック超越メンタースクール、青年ユニオン(労働組合)など、様々な活動に挑戦した。主人意識で主体的に動けば動くほど活動を通じて感じることや学ぶことも多かった。

 

▲ ユック・ドンヒョンは、ラブハンズ(写真上)、ディフューザー販売プロジェクト(写真下) など、様々な活動にチャレンジしながら成長した。[写真=ユック・ドンヒョン提供]
▲ ユック・ドンヒョンは、ラブハンズ(写真上)、ディフューザー販売プロジェクト(写真下) など、様々な活動にチャレンジしながら成長した。[写真=ユック・ドンヒョン提供]

「ベンジャミン学校に来てから誠実になりました。私の最大の欠点が三日坊主でしたが、雨が降っても体調が悪くても、時刻もせずに毎日バイト先に行っています。朝9時に学校へ行くのも面倒くさいと思っていた私がマラソン大会のために早朝5時に起きて練習し、日記も毎日書いています。体力もついて性格も明るくなり、忍耐強くなりました」

 

ベンジャミン学校の友だちと一緒に行なったディフューザー販売プロジェクトで、彼はリーダーシップを発揮した。プロジェクト企画から資金の準備、ディフューザーの材料や販売市場の調査、日程管理など、何から何まで責任を持ってチームを導いた。経営コンサルティングに関心があり、一度プロジェクトを運営してみたかったという。

 

「美術の才能がある友だちが、どうやって売ればいいか分からないと言うので一緒にプロジェクトを始めることになりました。韓国ではディフューザーが高いので低価格のディフューザーを作ってみようと思いました。プロジェクトのために私のバイト代60万ウォンを全部つぎ込みました。材料のリサーチに200~300カ所は行ってみました。私たちを信じて買ってくれたので、収益金は社会に還元したいと思います。アフリカの子供たちに毎月6万ウォンのチャイルドスポンサーを10カ月間しようと思っています」

▲ メンターのハン・ドンホン(マイクインパクト代表・写真左)とユック・ドンヒョン(写真右) [写真=ユック・ドンヒョン 提供]
▲ メンターのハン・ドンホン(マイクインパクト代表・写真左)とユック・ドンヒョン(写真右) [写真=ユック・ドンヒョン 提供]
ユック・ドンヒョンは、様々な活動に挑戦しながら自分の夢を探した。9月には「マイクインパクト ハン・ドンホンのスペック超越メンタースクール」に合格し、最年少教育生になった。3カ月の教育を通じて講演企画者としての才能を開花させノウハウを学んでいくつもりだ。

「運良く人間性キャンプのメンター特別講義で出会ったハン・ドンホン代表が私のメンターになってくださいました。ハン・ドンホン代表のように私も多くの青少年に夢を伝える人になりたいです。ベンジャミン学校を通じて私が成長し、ワクワクするようなことを見つけたように、講演をきっかけに人々が希望を見つけてくれたらいいなと思います」

彼は 「1年後に後悔しないようにしよう。与えられた時間を満足いくように過ごそうというマインドで今までやってきた。残りの期間も引き続き新たなことに挑戦し、また別の成長ポイントを探していく」とし、「私の夢は講演企画者なので、11月には自分の力でトークショーをやってみたい」と今後の抱負を述べた。

私は世界を変えられる!

[コリアンスピリット新聞・ブレインメディア共同企画]
幸せな人間性英才の夢さがしプロジェクト第4弾-キム・ウンビ

キム・ウンビ(19)は2年前、人がうらやむような名門校に進学した。しかし、過度の競争に疲れて競争の少ない学校に転校した。転校後は友だちと仲良く過ごし、先生や友だちの信頼を得た。しかし、そこでも無意識に競争している自分を感じた。これではいけないと思っていた頃にベンジャミン人間性英才学校(以下、ベンジャミン学校)に通う友達に会った。自分の夢を見つけて様々な体験をしている友だちの姿が新鮮だった。

「私が知っている1年前の友だちとは別人のようでした。自分を省察して大きく成長し、世間を見る視野も広がっていました。良い大学に行っても、夢がなくてさまよっている人をたくさん見ました。自分の夢と価値観をつかんで勉強すれば、1年遅くなっても後でもっと早く行けると思いました」

▲ ベンジャミン人間性英才学校2期生 キム・ウンビ
▲ ベンジャミン人間性英才学校2期生 キム・ウンビ

キム・ウンビは、ベンジャミン学校でいろんな経験をすることによって自分をもっと成長させたいと思った。それで、両親を説得し、2015年3月にベンジャミン学校に入学した。

入学後、キム・ウンビは「1年間、限界にぶつかって乗り超える」を自分の目標に決めた。限界を乗り越えて「より大きくて新しい私」に会いたかった。最初に挑戦したのは、ベンジャミン体操12段だった。ベンジャミン体操12段は、青少年の健康と体力を増進させるプログラムだ。キム・ウンビは、限界にぶつかればすぐにへばってしまうので体力をつけようと決め、毎日3時間根気よく練習した。その結果、1回も腕立て伏せができなかったところから、今は逆立ちで100歩くまでになった。

自信がつき、バンジージャンプ、パラグライダーなど、他にも限界を乗り越えるものに挑戦した。5月には韓服(韓国の伝統衣装)を着て、市民に「ジョル(座礼)」をするフリー(Free)ジョル・キャンペーンを始めた。ベンジャミン学校のメンターであるムン・ヒョヌ(アリラン流浪団長)から「ジョル」を通じて伝統文化を伝えるという講演を聞いて感動し、プロジェクトを始めたのだ。

 

▲ 済州オルレから始まったフリージョル・キャンペーン
▲ 済州オルレから始まったフリージョル・キャンペーン

世の中に役立つようないろんなプロジェクトを行いながら、キム・ウンビは「やればできる」という自信ができ、大きな夢を持つようになった。その夢は、世界を変える「弘益講師」だ。ベンジャミン学校は、弘益人間精神をモットーにしている。弘益人間精神は、“あなたと私”が共に暮らしていくことの価値をキム・ウンビに教えてくれた。

「以前の私は、世界のためにできることなんて何もないと思っていました。でも、プロジェクトを実行しながら『私が良い思いで良い行いをすれば人々が手伝ってくれる』と確信できるようになりました。多くの人々に夢と希望を与える弘益講師になることが今の私の夢です。私は世界を変えることができる人間だ! 私がベンジャミン学校で得た最大の変化です」

18歳のラッパー、幸せを歌う~ソン・ヒョヌク

[コリアンスピリット新聞・ブレインンメディア共同企画]
幸せな人間性英才の夢さがしプロジェクト第3編-ソン・ヒョヌク

ここ数年、韓国ではK-POPダンスに劣らずヒップホップが人気を集めているが、ヒップホップに対する偏見は相変わらずだ。狂騒、暴力、悪罵がのさばるラップを聞くと、なんだか暗く粗野に感じられた。
18歳のソン・ヒョヌクが入学式のあった3月、京畿南部学習館の先生と生徒に初めて出会った場でラップをした時、その衝撃は大きかった。暗い表情で口数も少ないヒョヌクが書いた歌詞は、Fで始まるスラングの連発だった。そんなヒョヌクが、今は母親への愛と感謝を歌詞にしている。

もう10年になるかな

1人で3人の息子を育ててくれた

外では友達が暗い顔の俺をあざ笑う

こんなバカな息子を愛してくれる人 

幼い頃はその愛が分からなかった

友達と一緒だから来るなと言った

その一言があなたの胸に釘打ち

その釘打った胸で俺を抱きしめてくれた

あなたがくれた愛、信頼、許し 

もう「ごめん」と言わないで

俺が幸せにするから

 

▲ ベンジャミン人間性英才学校 京畿南部学習館 ソン・ヒョヌク
▲ ベンジャミン人間性英才学校 京畿南部学習館 ソン・ヒョヌク

ヒョヌクがベンジャミン学校に入学してから変わり始めたきっかけは、サークル活動だ。ベンジャミン学校京畿南部学習館の生徒たちとヒップホップサークル「SWAG(スワッグ、ヒップホップ用語)」を結成して活動するようになってからだ。週2回、友達と集まって詞を書いてラップをし、公演の準備をしている。

「これまで通っていた学校では、いつも後ろにいる生徒でした。ここではサークルのリーダーになって友達を導かなければならないから、どうすれば音楽を楽しみながらメンバー全員がそれぞれ得意なことをやれるか悩んでいます」

ヒョヌクは韓紙工房で12時から16時までバイトをする以外は、ひたすら音楽ばかりしている。

「ベンジャミン学校に入学して本当によかったと思います。そうでなければ公演企画やヒップホップサークルなんか思いつきもしなかったでしょう。ベンジャミン学校では企画して公演する機会が本当に多いです」

ベンジャミン学校で過ごした日々の中で7月13日は、ヒョヌクにとって特に忘れられない日だ。歌手でベンジャミン学校のメンターのウ・スンシルさんに出会った日だった。ウ・スンシルメンターはこの日、生徒たちに 33年の音楽人生について語る講演と生徒の歌を聞いて個別にメンタリングをしてくれた。

ヒョヌクは「音楽家として長い経歴を持つ方に評価やフィードバックをもらったのは初めてでした。今までステージで震えたり緊張したことはなかったけど、メンターが私に、内面に恥ずかしさをたくさん抱えていると言いました。家に戻ってからもずっとその言葉が頭から離れなくて、それを変えたくてわざとたくさんステージに立とうと思って努力しています」と語った。

 

▲ ベンジャミン学校 京畿南部学習館のヒップホップサークル「SWAG」のメンバー。左からベク・ジウォン、イム・ヨンフン、イ・ユジン、ナ・ウンソン、ソン・ヒョヌク、イ・ジェスン、キム・ジョンヨン、キム・ジュヨン
▲ ベンジャミン学校 京畿南部学習館のヒップホップサークル「SWAG」のメンバー。左からベク・ジウォン、イム・ヨンフン、イ・ユジン、ナ・ウンソン、ソン・ヒョヌク、イ・ジェスン、キム・ジョンヨン、キム・ジュヨン

そして、ベンジャミン学校のナ・ウンソンさんと一緒に9月に行われる青少年対象の音楽フェスティバル参加を決めた。

「中学の時にヒップホップと出会い、ラップで言いたいことを言うとスッキリしました。最初、ヒップホップをすると心に決めた時は、それを言葉に出して言えないくらい気が弱かったんです。ベンジャミン学校で私ができること、得意なことを見つけて、没頭できて幸せです」

ヒョヌクはヒップホップサークルの友達と一緒にアルバムとミュージックビデオを制作中だ。年末にはヒップホップ公演も計画している。

「元々、個人でアルバムをリリースしようと思っていたのですが、サークルの友達と一緒にしようと思い直しました。アルバムには私が個人的に作った曲も1~2曲あるし、友達と共同で作業した曲もあります。ベンジャミン学校を卒業しても、このグループでやっていくつもりです」

型を破って内面の無限の可能性に出会う

<コリアンスピリット新聞・ブレインメディア共同企画>
幸せな人間性英才の夢さがしプロジェクト第2弾-ファン・ヒョンシク

学校という型にはまった生徒だった。勉強もよくできた。でも、やりたくてしたのではなく、しなければならないからしただけ。目立つ生徒でもなかった。自分から名乗り出たことはない。授業中に当てられて本読みをするだけでも顔は真っ赤になって胸はドキドキ。班長や副班長をやってみようなんて考えたこともない。

平凡だったファン・ヒョンシク君(19)がベンジャミン人間性英才学校に入学したきっかけは、特別な子たちに出会ったからだ。9月5日、写真展を見るためにソウルにやってきたファン・ヒョンシク君に話を聞いてみた。

 

▲ ベンジャミン人間性英才学校 慶北学習館のファン・ヒョンシク
▲ ベンジャミン人間性英才学校 慶北学習館のファン・ヒョンシク

 

「昨年11月にソウルの光化門で行われたベンジャミン・フェスティバルでベンジャミンの生徒が自分の成長ストーリーを発表しているのを見てショックを受けました。私と同じ年なのに、その子たちはベンジャミン学校で自分がしたいことを自分で決めて実行しているというのですから。自分の人生を自分で作っているということが感じられました」

 

誰かに決められたことをするのではなく、自分で自分の人生を選択して創造したかった。ヒョンシク君は、両親をしつこく説得して同意を得て、2015年3月にベンジャミン学校2期生として入学した。

 

韓国初の完全自由学年制を実施する代替学校であるベンジャミン学校に入学するために、ヒョンシク君はそれまで通っていた学校をやめた。型にはまった思考と行動に慣れていたヒョンシク君がベンジャミン学校の入学に際し決心したことは一つ。「なんでもやってみよう!」

 

ヒョンシク君は 3月に入学してから6か月間、本当にいろんなことをした。

・5月(2泊3日) 慶尚北道~釜山 300km 自転車縦断

・7月(6泊7日) 慶尚北道~忠清南道・天安 300km 徒歩縦断

・7月末~ SNSで自己省察メッセージの共有「ホワイトホールプロジェクト」

・8月初旬 2日間で企画・練習し、3,000人の前で演劇公演

・8月(5泊 6日) 全羅北道・全州~釜山 列車旅

 

9月にはベンジャミン学校の必須課程「グローバルリーダーシップ地球市民キャンプ」のためもアメリカへ行く。そして、10月には再度自転車ツアーを、12月には写真展示会を企画している。「学校」という型から抜け出しただけなのに、ヒョンシク君は完全に別人になった。

 

▲ 演劇公演をした友達と共に
▲ 演劇公演をした友達と共に

 

「3月に入学した時は、何をすればいいか分からず、さまよっていました。今まで言われたことだけしてきたのに、突然、何でもやってみろと言われても、何をどうすればいいかまったく分かりませんでした。

その時に何でもやってみようという思いで始めたプロジェクトが、5月の自転車縦断の旅です。本当にやってみたかったことでしたが、実際に始めてみると、どこで寝るか、食事はどうするか、自分の体は今どんな状態か、今日はどこまで行けるのか等、いろんな問題が出てきました。ベンジャミン慶北学習館のホヨン君と2人でしたこのプロジェクトをきっかけに、とても責任感が強くなりました」

 

何でもチャレンジして経験しているヒョンシク君だが、以前の自分を振り返り、「始めるのが大変だった」と語った。やったことがないことに対する恐れが大きかった。怖がって、できないと思っているから最初の一歩を踏み出すのにいつも時間がかかった。

 

ところが、ベンジャミン学校の入学願書を書き、「選択するだけでも変化する」ことを体験した。その後、ヒョンシク君は何をするにもためらわなくなった。

 

「11月に願書を出してからは『僕はこれからベンジャミン人間性英才学校の生徒だから人間性英才の5徳(集中力・忍耐力・創造力・責任感・包容力)を身につけなきゃ』と思って過ごしました。その頃から自分を誇らしく思え、ためらったり先延ばしにする癖が減っていきました。

最近は、怖がって先延ばしにするのではなくただやってみます。やっていくうちに大変なことがあるかもしれませんが大丈夫です。実際にやれば、楽しくやり遂げられることを知っているから」

 

▲ 「明日に向かって~列車旅」 ベンジャミン学校 慶北学習館の友達7人と。
▲ 「明日に向かって~列車旅」 ベンジャミン学校 慶北学習館の友達7人と。

 

変化はそれだけではなかった。ベンジャミン学校 慶北学習館の代表を務めるヒョンシク君は先生や友達からリーダーシップを認められている。この日、写真展を見るためにヒョンシク君と一緒にソウルを訪れたグォン・ミジョンさん(18)は「生徒たちの面倒をよく見てくれます。皆がヒョンシク君をリーダーと認めてとても頼っている」と語った。

「昔は暗かったです。感情もうまくコントロールできませんでした。でも今は、周りから明るくなったとよく言われます。自分が今どんな感情があるのか眺める力がつきました。

リーダーシップについては自分でも知りませんでした。一般の学校に通っていた頃は、面倒を見たり世話をしたりする人が周りにいませんでした。ものすごく親しい友達でもない限り、1人で勉強してテストを受けて自分のことは自分でするのが学校だから。しゃべるのが好きだし上手だということも最近知りました。
ベンジャミン学校では、自分を表現する機会が多いです。人前で話すこともよくあります。そうしながら自分も知らなかった自分のいろんな面をたくさん見つけています」

▲ ヒョンシク君とメンターのキム・ヒョンタク氏(ソウルホソ芸術実用専門学校、前KBS 映像制作局長)
▲ ヒョンシク君とメンターのキム・ヒョンタク氏(ソウルホソ芸術実用専門学校、前KBS 映像制作局長)

ヒョンシク君は、世間を知れば知るほど自分の中の新たな扉を開いている。するとますます夢に対する悩みが増えた。昔は写真が好きだからそれを仕事にしたいというくらいだったが、最近は人の悩みを聞いてあげるのも好きだし、人々を楽しませることも好きだ。韓屋(韓国の伝統家屋)への関心も強くなった。

 

「やりたいことをしながら、いろんな進路の可能性を開いておくようになりました。カメラマンになりたいという思い、レクリエーション講師、心理カウンセラー、韓屋建築家など、10年後に私が何をしているかは分かりません。でも、はっきり分かることは、それが何であれ楽しみだということです。

 

そして、世間を知れば知るほど、学ぶべきことが本当にたくさんあると感じるようになりました。私がベンジャミン学校で過ごす残りの6か月間は、高校卒業程度認定試験と大学受験のため勉強も体系的にしながら本もたくさん読みたいです。内面を育てる時間になるように」

 

最後に、ベンジャミン学校に対するヒョンシク君の定義を聞いてみた。

「私にとってのベンジャミン人間性英才学校は、人生勉強です。

10年後にできそうなこと、10年後にも考えていそうなことを今、経験しています。いろんな人と出会ったり、いろいろ考えたり悩んだりもしながら。人生勉強ができる素敵な学校です」

 

韓国から世界へ! 1,100km自転車日本縦断

こんにちは。ベンジャミン人間性英才学校です。

ベンジャミン人間性英才学校2期生のキム・イゴン、ナム・サンハクが12月 1日から約25日間、1,100km自転車日本縦断を行いました。

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福岡から出発して広島、大阪、名古屋を経て東京まで行く長い旅です。

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2人は韓国でも自転車縦断をやり遂げた経験があります。氷雨が降る悪天候でもその日の目的地まで頑張って走り、人間性英才としての責任感と忍耐力を育て、思い出を作っています。時にはテントで寝たり、日本の学習館のサポートで宿泊を提供してもらったりしました。

12月2日、福岡で日本ベンジャミン1期入学予定者との出会いがありました。一緒に国際ベンジャミン人間性英才学校について楽しく語り合いました。

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また、12月13日には大阪でベンジャミン人間性英才学校説明会が行われました!
約650kmを走って大阪に到着したキム・イゴンとナム・サンハクは自分たちの挑戦とベンジャミン学校での成長ストーリーを独学で勉強した日本語で発表しました。

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サンハクは 「幼い頃は集中力障害がありましたが、脳教育を通して乗り越え、ベンジャミン学校でますます成長しています」、イゴンは 「昔は消極的でしたが、それを乗り越えるために韓国で、そして日本でも限界に挑戦しています」と述べました。

説明会参加者の一人が「ベンジャミン人間性英才学校に行けば夢を見つけることができますか?」と質問すると、2人が同時に「はい!」と答え、強い確信が感じられました。

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1Day Campを開催します(2/27,28 3/13)

参加者募集中!

日本ベンジャミン人間性英才学校が、この春、日本に誕生します。
1 Dayキャンプでベンジャミン学校の素晴らしさを体験しませんか?

★ 2/27 (土) 関西 新大阪

★ 2/28 (日) 名古屋 金山

★ 3/13 (日) 関東 川崎

  ・対象 : 15歳(中3卒業予定者) ~ 20歳

 ・時間 : AM 9:00 ~ PM 6:00

 ・参加費 : 5,000円

 場所・アクセス等は、お問い合わせページよりお問い合わせください。ください。

変化した自分を友達に公開!

こんにちは。ベンジャミン人間性英才学校です。
10月29日、ベンジャミン人間性英才学校・忠南学習館のベ・ヒョンジュンが白石大学警察科の学生と学外で青少年の「愛のメンター・メンティ縁結び」イベントで講演を行いました。

平素から親交のあった警察の紹介でつながった今回のイベントで、ベ・ヒョンジュンに思いもよらない出会いがもたらされました。その特別な出会いを生徒の体験談でお伝えします。

「今日、太祖山青少年修練院という施設で保護観察を受けている生徒たちの前で講演をしました。眠る時間も削ってしっかり準備した時間でした。
ちょっとやんちゃをした子たちが来ると言うので、「え! まさか俺の友達もいるかな?」と思ったけど、本当に私の友達がいました。友達も私を見て「あれ? ヒョンジュン?」、「お前、どうしてここにいるんだよ!」と言って友達も私も驚きました。

友達を見て、この場は本当に私にとって大きな経験になる舞台だと思いました。私の夢は、自分と似たような子たちに私の話をして希望と夢を伝えることですが、本当に言葉通り自分と似たような子たちに私の話を伝えられる機会だったからです。

緊張しましたが、しっかり準備したので発表もうまくいき、友達が私に、発表を聞いている間中ずっと鳥肌だった、お前がこんなに変わったなんて知らなかった、連絡も途絶えて急に消えてどうやってこんなにカッコよくなって戻ってきたんだと言うので胸がいっぱいになりました。友達が私の変化した点を認めてくれたから胸がいっぱいなったのではなく、友達が私の変化した姿を見てかっこいいと言ったから、自分もそうなりたいと思ったみたいだからです。そう感じました。

多くの生徒が私の発表を聞いて関心を持ち、ベンジャミン学校にも関心を持ってうれしかったです。フェスティバルに遊びにこいよと友達を招待しました。
本当に意味ある場だったし、有意義な1日でした!」

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息子と一緒に参加したマラソン挑戦記

12月17日、ソウル江北学習館で行われた人間性英才フェスティバルで「息子と一緒にマラソンをしてみたい」と言ったヤン・ジョンミョン君のお父さん。その後すぐ、12月 24日にハーフマラソンに挑戦して完走しました。
お父さんの感動の体験談をお伝えします。

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「昨日は特別なクリスマスで、とてもうれしい日でした。
改めて感謝の気持ちをお伝えします。ベンジャミン学校は希望そのものだと思います。

年末マラソンで息子と20kmのハーフコースを完走し、地下鉄に乗って一緒に家に向かっている今、感激と幸せでいっぱいです。手は凍るように冷たく、膝はズキズキ痛むけれど、心は喜んでいます。子供への信頼、一緒にやったという満足感、 よくやったという感心、そして誇らしさ、こんな気持ちみたいです。

走りながら、時には歩きながら、交わした話の中で、共感し、 疎通し、 少しずつお互いを理解していきました。息子は12kmあたりで腰が痛くなってつらそうにしていましたが、最後まであきらめずに完走する姿に、いつのまにか成長した息子を見ました。