8月に行われた第3回中央ワークショップで珍しい発表がありました。それは、菊地景華さん(20)の日本舞踊。美しい衣装に身を包み、扇の舞を披露した景華さん。この日参加した同級生や韓国ベンジャミン学校の生徒、教師全員に伝統美と感動をプレゼントしました。
日本舞踊を自分のプロジェクトに決めたのは、ある日母親に誘われて温泉に大衆演劇と日本舞踊を見に行ったことがきっかけでした。そこで日本の美に目覚めた景華さんは、前から自分のことを自由に、自信を持って堂々と表現したかったので、日本舞踊ならそれができると思いました。メンターとも不思議な縁が感じられる出会いをいただき、知り合いの紹介で世界的な日本舞踊家のレッスンを受けることになりました。
5月からレッスンを始め、浴衣や着物を着る練習と作法の勉強もしながら、熱心に舞踊の練習をしています。12月には大阪で他の生徒たちと共同発表会を企画しており、その公演を目指して、よりレベルの高い舞踊の練習が始まったといいます。日本の美に一目惚れした感動を他の人にも分かち合うために、来年は町の老人ホームでの発表会も企画しています。
アルバイトもしながら本気で舞踊をする菊地景華さんの声は自信に満ち、自己表現も豊かになりました。それはベンジャミンプロジェクトで結んだ日本舞踊とのご縁と、始めて3カ月で人前で発表することを決めて練習した実行力から必然的に生まれた結果ではないでしょうか!