私は、この1年間、人とは違う道を歩みました。自分のプロジェクトを進め、複数のメンターに会い、自分を愛する力と弘益という偉大な価値観を育ててきました。それとともに私をこんなに成長させてくれたベンジャミン人間性英才学校を世間に伝えて教育変革の波を起こしたいと思いました。そんな風に考えていたところ、学習館の教育部長が、慶山女子高校で私の夢について講演してみないかと提案してくださいました。私は、この講演が大事なチャンスだと思い、ためらうことなく「やります」と言いました。発表内容は以下の通りです。
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中学生の頃、頑張って勉強して良い高校に入学しなさいという親の願いや先生の期待がありました。それで私は勉強をする目的もはっきりしないまま、ただ良い高校に入らなきゃならないという不安から一生懸命勉強し、私立高校に合格しました。
私立高校に合格すると、入学前の冬休みのあいだ高校で授業を聞くのですが、内容がどんどん難しくなっていき、生徒同士で予習しながら友達は競争相手だと感じるようになりました。友達が勉強すると、私は不必要にストレスを受け、不安になって自分で自分の首を締めているようでした。
そんな私を、ベンジャミン人間性英才学校は、息詰まるような日々から解放してくれました。実は最初はためらいました。人より1年遅れて出発するような気がするし、人々が行かない道をあえて回り道しているんじゃないかという心配や恐れがあったからです。でも、あるとき「こんなに競争しながら生きていって私は幸せになれるのだろうか?」という疑問が頭の中をグルグル回って涙が溢れました。
そうしてひとしきり泣いて、普通の高校生が行かない道を堂々と進んで必ず幸せになると固く誓いました。ベンジャミン人間性英才学校に入学してから、他の学校では聞いたことがなかった「人格完成」という目標を私の胸に刻み、自分を成長させ発展させられるベンジャミンプロジェクトを進めました。それをしながら自分が「変化している」と感じることができました。
私のベンジャミンプロジェクトのテーマは「極限体験」です。怖がりで、選択するときに怖くてためらう自分を変えるのが目的でした。いろんな体験をした中で一番印象深く、私を大きく変えた挑戦はバンジージャンプでした。バンジージャンプをするためにエレベーターで上がりながら「本当にできるんだろうか? 今からでもあきらめようか?」と恐れが出てきて、また妥協しようとしている自分が見えました。
ジャンプ台に立って呼吸を整えました。このバンジージャンプをすることで、怖がりの自分を捨てて生まれ変わると自分に誓いました。そうして一歩踏み出した瞬間、私はさなぎから蝶になって飛び立ちました。もう怖がらずに選択したことをすぐに実行する力が生まれました。
この他にもマラソン、ハルラサン登山、バックパックの旅など、いくつかのプロジェクトを進めながら、いつも選択の瞬間に怖がっていた自分を変えて成長することができました。
最近、もう半分が過ぎたこの大事な1年の残りの時間をどんな風に送ろうかと考えてみました。残り6か月間、ベンジャミン人間性英才学校を世に知らしめ、青少年が人間性を回復して人生において貴重な経験ができるように手伝いたいと思いました。入学前に感じる不安や焦りがよく分かるから、夢を探す1年を過ごすことは人より遅れて行くのではなくむしろ早く行くことだし、回り道をするのではなく新たな自分の道を創造していくことだと伝えたいです。
人生を変える1年は自分探しの旅だと思います。旅をしながらいろんな障害物にも出会い、大変な経験もしますが、旅の途中で出会う多くの障害を乗り越えて得た経験は、私の心の中で幸せを創り出し、また新たなことに挑戦するようになるからです。
私がベンジャミン学校に通ったことは人生での大きな変化だと思って今後も自分の道を歩みながら世界に弘益し感謝する人生を生きていきます。ありがとうございました。
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講演前に、疲れて居眠りする生徒をたくさん見ました。でも、講演を始めると皆、私の話を熱心に聞いてくれました。私の話に共感してくれて一緒に笑いながら5分という短い時間が過ぎました。生徒たちの注目を集めるために舞台で堂々とベンジャミン体操12段である逆立ち歩きを披露しましたが、その瞬間が私にはまた一つの大きなチャレンジでした。
講演が終わると、ある生徒が私のところにやってきて自分の夢や進路の悩みを話し出すなんてこともありました。
実は、初めはうまくできるだろうかとか「僕の話に人が共感して感動するだろうか?」と心配していました。でも、舞台に上がってからは、「この時間とこの講堂をさらってしまえ!」と思って本気を出して自分の話を展開しました。
講演が終わった後、6か月間ベンジャミン人間性英才学校に通いながら感じたことを同年代の子たちに話せてとても感謝しました。これからも私が願う明るい世界を作るために頑張って活動し、私が感じた夢と希望を伝えたいです。