ピアノ教室に通って5年目の沼澤明音さん(16)は、今年の夏、ピアノの発表会に参加し、多くの聴衆が見守る中、ベートーベンのピアノソナタ第14番「月光」第3楽章を演奏しました。
明音さんのベンジャミンプロジェクトは「自分の楽器演奏で人々に感動を与えること」でした。
「舞台に出てとても緊張してミスをしてしまいました。最初は間違えたことが、とても恥ずかしくて悔しくて自分に失望しましたが、舞台裏で待っていてくださった先生が、ミスはあったけれど諦めずに最後まで頑張ったと褒めてくださり、客席で見ていてくれた人たちも『よかったよ』と言ってくれて嬉しかったです。
ベンジャミン学校でよく言われる『失敗OK』を思い出しました。これからもっと練習して、緊張しないように心を強く持って、聴いている人が感動するくらいの演奏をしたいと思いました」
ピアノ演奏で人々を感動させたいという温かい心の明音さんに今後の夢を聞いてみました。
「人の夢を応援できる人になりたいです!私はこれがしたい!っていう職業とかがなくて、安定とかそんなことばかり考えていたけど、友達とかの将来の夢の話を聞いてるとすごい素敵だと思うし、応援したいと思いました。だから、人の夢を応援できる人になろう!って思いました」
明音さんの母である沼澤友子さんは
「娘は、前は人見知りが激しく、消極的な子供でした。まだ少し人見知りをすることもありますが、ベンジャミン学校に入学した後は、相手に心を許せるまでの時間が短くなり、自分の意見もはっきり話すなど、少しずつ変わっています。
高校入学時から近所のコンビニでアルバイトをして、ピアノ教室や楽器などの費用を自分で解決している娘を誇りに思っています。ベンジャミン学校での1年で、自分の弱い部分を克服して自分らしさを表現し、自分の真の姿を見つけていくことを願っています」と明音さんを応援の言葉を語りました。