日本ベンジャミン人間性英才学校の教育ベース、脳教育でエルサルバドル政府最高賞受賞

校内で麻薬、暴力、殺人が起こるという教育環境だった中米エルサルバドルの教育を変え、平和の文化を醸成した功労を認められ、脳教育の創始者の李承憲学長(グローバルサイバー大学)が9月12日(現地時間)、エルサルバドル政府最高賞であるホセ・シメオン・カニャス賞を受賞しました。

 

ホセ・シメオン・カニャス賞は、人間の社会的、教育的、科学的、そして博愛主義の大きな実践をした自国民と外国人に授与されます。特に、人間の尊厳を高めて守った偉大な行動に対して国家的な感謝を表するために授与される賞です。

 

日本ベンジャミン人間性英才学校は、脳教育にもとづいた人間性教育を行っています。その脳教育がエルサルバドルで初めて実施されたのは、2011年。きっかけは同年1月に米ニューヨークの国連本部で開かれたIBREA主催の脳教育セミナー。出席したエルサルバドルの国連大使が脳教育の理念や実績に目をつけ、導入へと動き出しました。

 

エルサルバドルでは10年以上続いた内戦で政治や経済が混乱。内戦終結後も極度に治安が悪い状態が続き、子どもたちが抱く慢性的な心の不安やストレスが問題になっていました。エルサルバドル政府は、脳教育が子供たちの学力向上とメンタルケアの両方につながるとの期待から、試験的な導入を決めました。

 

2011年6月から8月までの3か月間、首都サンサルバドル地域の1校で、試験的に脳教育の指導が行われました。プロジェクトに参加した子供39人は、学習能力を示す数値がアップし、自分の感情や生活態度をコントロールする「自己管理能力」も大幅に良くなりました。対人関係も改善し、ストレスの減少が確認されました。

 

この結果をふまえ、エルサルバドル政府は試験導入を拡大すべく、韓国の政府に支援を要請、本格的な試験導入が決まりました。また、同時に脳教育を行う人材の育成も始めることになりました。現在では、エルサルバドルの公立高校の25%にあたる約1,200校で脳教育が行われています。