日本ベンジャミン人間性英才学校の1期生が入学式

「テスト・成績表・宿題・教科授業・校舎」の5つがない体験型・創造型の教育プログラムがスタート

今春設立された「日本ベンジャミン人間性英才学校」(以下、ベンジャミン学校)の初めての入学式が4月2日、三重県志摩市のILCHI HSP伊勢研修院で行われました。第1期生が晴れて入学し、社会体験型の新しい教育プログラムをスタートさせました。

 

ベンジャミン学校は、「テスト」「成績表」「宿題」「教科授業」「校舎」の5つがない(5無)ことを特徴とし、人間性や創造力の育成に重点を置いた自己主導型の代替学校(オルタナティブ・スクール)で、自由学年制と学校在学制(高校などの学校に通いながら登録する課程)があります。

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今回入学した1期生は来年3月まで、通常の学校の授業から離れて、個人の人格形成や社会性の育成を目的とした職場体験、ボランティアなどの社会活動やト レーニングを行います。普通の授業から離れ、1年間にわたって実践的な教育を受ける仕組みは、アイルランドでは「トランジション・イヤー」と呼ばれ、国家 レベルで導入されています。社会的な体験活動をふまえて自らの進路を決めることができる制度として、世界的にも注目されています。また、様々な分野の専門 家が生徒をサポートする「メンター制度」もベンジャミン学校の特徴の一つです。

 

韓国では、2014年春にベンジャミン人間性英才学校が設立され、トランジション・イヤーの考え方を取り入れたアジア初の本格的な自由学年制プログラムが 大きな成果をあげました。これを受けて、日本でも、一般社団法人地球市民学校がベンジャミン人間性英才学校と提携し、日本独自の社会環境や教育状況をふま えた未来型の民間スクールをつくることになり、今回の学校創立となりました。

 

4月2日の入学式には、1期生とその保護者、メンターなど約150名が参加しました。品川玲子校長が「新入生の皆さんは、この1年の間、たくさんの挑戦と 成長をするようになります。皆さんは、日本だけでなく、地球を舞台に歩んでいくと思います。そして、輝く自信であふれる自分自身に出会い、地球の心に出会 えると思います」とあいさつしました。

 

▲日本ベンジャミン人間性英才学校 品川玲子校長の式辞
▲日本ベンジャミン人間性英才学校 品川玲子校長の式辞

 

また、ベンジャミン学校の設立者である一指 李承憲氏は「皆さんのこれからの1年は、人間性英才の人生を体験する特別な1年となるでしょう。脳を活用するには、個人的な欲ではなく全人類の役に立ちたいというひたむきな思いが必要です。それが弘益の心です。この学校で最も大切なのは『自分がすること』です。人生の主は自分であることが分かり、夢を探して動き続けていけば自信と誇りを得て、人生最大の財産になることでしょう。グローバルな人間性英才だという誇りを持って、自分の夢と人生を創造することを願っています」とメッセージを送り、入学を祝いました。

 

▲新入生代表による入学宣誓
▲新入生代表による入学宣誓

 

入学式の後は、新入生がさっそく1泊2日のワークショップに参加し、同校のプログラムのベースとなる脳教育のトレーニングを体験しました。

 

■日本ベンジャミン人間性英才学校
日本ベンジャミン人間性英才学校は、創造力を育てる脳教育をベースとし、生徒が自己価値を高めて夢を実現できるよう導く自己主導型代替学校です。地域社会や世間を学び舎とし、様々な出会いや体験活動を通して自己省察し、夢を見つける1年課程「人生を変える1年~A Dream Year Project 」を運営しています。

人間性英才とは、人格完成を人生の目的として、公益価値の実現と自己啓発のために自分の人生を独立的・創造的に設計する人材を指します。「ベンジャミン」は、アメリカ合衆国建国の父の1人であるベンジャミン・フランクリンからとったものです。彼は人生の目標を人格完成に置き、絶えず自己価値を実現しながら公益のために尽くした人間性英才の模範的な人物です。
http://benjaminschool.org/

 

■一般社団法人 地球市民学校
地球市民学校は、人類は地球という共同体に共に暮らす地球市民であると認識し、地球愛・地球人精神を実践する人材の育成を目指しています。脳にアプローチする心身健康体操、呼吸、瞑想法を通して心と体の健康を取り戻し、人間性を回復する地球市民運動を行っています。

来たる4月9・10日には、福島にて「ドリームプロジェクト」を開催予定。子どもたちが健やかなココロとカラダを回復して胸に眠っていた良心を取り戻し、未来を切り開く力と自信を持てるように応援します。詳しくはHPへ。
http://earthcitizen.jp/